前回気になったので、BOYAのワイヤレスマイクの性能を比較してみた。
まず、周波数特性
最初に、元の音声。
audacityで作られたホワイトノイズ。
これ以降は、これをスピーカーで出して、マイクで録音したもの。
構成としては、
PC -> MACKIE ONYX-1220(初代) -> Roland CM-30 -> 各マイク -> MACKIE ONYX-1220 -> PC
スピーカーとマイクの距離は1mとなっている。
初代ONYXのマイクプリなので、高音の周波数特性があまり良くないことを加味して見てもらいたい。
ちなみに、このONYXのデジタル出力は、ゲインの直後にあって、EQもフェーダーもかからない。
DAWでマルチ収録するのだから、後で調整できるよね。ということらしい。
あまり参考にならない、SHUREのSM57での音声。
古いし、ダイナミックだし、こんなもんでしょうかね。
RODEのlavalier
18kHzくらいから上が落ちている。
まぁ、スピーカーの性能もあるし。
とりあえず、これが一番リファレンスとして使えそう。
有線接続で、まぁ、高いだけはありますね。
次からが、BOYAのマイク
WM4
12k-13kHzくらいから上が急激に落ちている。
WM8 Pro
上の限界は、ほぼRODEと変わらないくらい。
どちらも、似た傾向ではあるのだけれども(マイクが一緒だから当然か?)、
150Hzくらいで盛り上がるのがうるさそうだから、少しカットした方が聞きやすくなるかも。
思ったよりも、フラットな感じ。
WM8の方が、よく出ている。
下の方は、どうせ100Hzくらいでカットするし。
で、次に、遅延。
見えるかな?
上から、出力データ/SM57/RODE/WM8/WM4となっている。
出力から、受け取りまでは、D/A、A/Dの遅れがあるから、無視するとして、
SM57とRODEが有線接続なので、これを基準として、
WM8がほぼ変わらない。1ms以下のディレイになっている。
これに対して、WM4では、63msのディレイで、これは21.4mの距離に相当。
やはり、これは、ちょっと大きい。
実際に同時に使っていても、両者が近い場合には、お互いのマイクに若干入った音が聞こえるし。
すべてをWM4で統一するのであれば、問題ないのだけれども。
画像と合わせても、ライブではHDMI処理の遅延もあるし、編集するのであれば、
そこで調整できますから。
が、自分の場合、動かない人や楽器は、なるべくRODEの有線で繋いでいるので、
ちょっと使えません、、、。